2008年
06月
20日
(金)
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逓倍!
読み方がわからなくて今日ずっと悩んでいたんです。
でもたった今、記事を書き始めようとしたら思い出しました。
ずっと更新していなかったけど、やっぱりこのブログは僕にとって必要なものなんだ。
あらためてそう思えました。
ありがとう!
読み方がわからなくて今日ずっと悩んでいたんです。
でもたった今、記事を書き始めようとしたら思い出しました。
ずっと更新していなかったけど、やっぱりこのブログは僕にとって必要なものなんだ。
あらためてそう思えました。
ありがとう!
2008年
03月
16日
(日)
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「味噌を食べるとき、人はどうしても顔をゆがめてしまうだろう」
たけしは突然そんなことを言い出し、俺と野々村をぎょっとさせた。
「それは何故か? 僕は1週間ほど前から気になり始めて、ずっと考えていたんだ。味噌は人にとって害となる成分が多量に含まれているわけでもないし、特別苦味が強いとか、鼻が曲がるような異臭がするとか、そういったこともない。さらに言うと、味噌を使った料理は結構昔から存在している。詳しくは知らないけど、多分お侍さんも味噌汁飲んでたんじゃないかな。そして、お侍さんもきっと、顔をゆがめながら味噌まみれの野菜や肉を口にしていたんだ。
何故、顔をゆがめてまで味噌は食され続けてきたのか。味噌が人にもたらす神秘とは一体なんなのか。僕の人生最大の疑問、それが昨日ようやくわかったんだ」
そこまで言うと、たけしは脇においてあった紙袋から数枚のプリントを取り出し、俺と野々村に配った。
「そこに書かれているのは味噌の栄養素、そしてその健康効果だ。まず、一枚目に書かれているグラフを見てくれ。一番大きな割合を占めているのは見ての通り」
それからたけしの解説は30分にわたって続いた。
その間、俺と野々村は一度も口を挟めなかった。たけしの熱心な話し振りを見ていると、「顔ゆがむのはお前だけだろ」なんて言えるはずもなかった。味噌の素晴らしさを熱く語るたけしは、きっと自分の味噌嫌いを理屈で克服しようと、必死で頑張っていたはずなのだから。
たけしは突然そんなことを言い出し、俺と野々村をぎょっとさせた。
「それは何故か? 僕は1週間ほど前から気になり始めて、ずっと考えていたんだ。味噌は人にとって害となる成分が多量に含まれているわけでもないし、特別苦味が強いとか、鼻が曲がるような異臭がするとか、そういったこともない。さらに言うと、味噌を使った料理は結構昔から存在している。詳しくは知らないけど、多分お侍さんも味噌汁飲んでたんじゃないかな。そして、お侍さんもきっと、顔をゆがめながら味噌まみれの野菜や肉を口にしていたんだ。
何故、顔をゆがめてまで味噌は食され続けてきたのか。味噌が人にもたらす神秘とは一体なんなのか。僕の人生最大の疑問、それが昨日ようやくわかったんだ」
そこまで言うと、たけしは脇においてあった紙袋から数枚のプリントを取り出し、俺と野々村に配った。
「そこに書かれているのは味噌の栄養素、そしてその健康効果だ。まず、一枚目に書かれているグラフを見てくれ。一番大きな割合を占めているのは見ての通り」
それからたけしの解説は30分にわたって続いた。
その間、俺と野々村は一度も口を挟めなかった。たけしの熱心な話し振りを見ていると、「顔ゆがむのはお前だけだろ」なんて言えるはずもなかった。味噌の素晴らしさを熱く語るたけしは、きっと自分の味噌嫌いを理屈で克服しようと、必死で頑張っていたはずなのだから。
2008年
01月
05日
(土)
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俺は、猫を抱いた。そしてその瞬間こみ上げてくる感情に動揺した。なんだ? これは。どうしようもなく、昂る。この腕の中の猫を、握りつぶしたくなる。もしくはぶん投げたくなる。しかし、できない。身体がいう事をきかない。どうしたというんだ。俺は、狂ってしまったのか?
「それが猫の力です」
ペットショップの店員は意味ありげな笑みを浮かべて、俺の心を読んだかのように語りだした。
「猫を抱くと、言いようのない感情に包まれるでしょう。壊してしまいたい、そんな感覚に支配されるでしょう。どうです、図星ですか」
俺は腕の中の猫をどうすることも出来ないまま、小さく呻いて、首を縦に振った。この男には、全て見抜かれている。
「猫には、特別な力が宿されています。それを私は猫力(ねこぢから)と呼んでいるのですが、あなたはそれに魅了されたのです。猫力を受けた者は、どうしようもない嗜虐の感情に支配され、暴力を振るいたくて仕方がなくなります。そしてその感情は、まずはじめに、腕の中にいる猫自身にそそがれます。理由は単純で、一番近くにいるから。しかし、猫は知っています。決して自分が傷つけられないことを。何故傷つけられないかは、もう気付いているでしょう?」
俺はなんとか平静を保ちつつ、神妙に頷いた。
「ああ、何しろコイツはかわいいからな。殴ったりとか絶対出来ない」
「でしょうね。しかしそれが猫を増長させる。この子達はそれを知った上で猫力を発揮し、人間達が醜く暴れ狂うさまを見て楽しむのです。
公に語られてはきませんでしたが、人類史上、戦いの場には必ず猫がいた、と密やかに伝えられています。そう、関ヶ原の合戦もアヘン戦争も第一次世界大戦も、全て猫力によって引き起こされたものだったのです。ふふ、驚きましたか。いきなりでしたから、無理もないです。
しかし、今のあなたなら、こんな突拍子のない話にも納得できるはずです。私の言ったことの根拠とも言うべき存在があなたの腕の中にいるのですから、ねえ」
「……」
店員が落語家を思わせる饒舌さでまくし立てる中、俺は片腕に猫を抱いた状態で、空いた方の拳を強く握り締めた。俺は猫力に支配されようとしているのか。そんなことをぼんやりと考えていたが、眼前の男の顔が大きくゆがんだその瞬間、全てがどうでもよく思えた。
「それが猫の力です」
ペットショップの店員は意味ありげな笑みを浮かべて、俺の心を読んだかのように語りだした。
「猫を抱くと、言いようのない感情に包まれるでしょう。壊してしまいたい、そんな感覚に支配されるでしょう。どうです、図星ですか」
俺は腕の中の猫をどうすることも出来ないまま、小さく呻いて、首を縦に振った。この男には、全て見抜かれている。
「猫には、特別な力が宿されています。それを私は猫力(ねこぢから)と呼んでいるのですが、あなたはそれに魅了されたのです。猫力を受けた者は、どうしようもない嗜虐の感情に支配され、暴力を振るいたくて仕方がなくなります。そしてその感情は、まずはじめに、腕の中にいる猫自身にそそがれます。理由は単純で、一番近くにいるから。しかし、猫は知っています。決して自分が傷つけられないことを。何故傷つけられないかは、もう気付いているでしょう?」
俺はなんとか平静を保ちつつ、神妙に頷いた。
「ああ、何しろコイツはかわいいからな。殴ったりとか絶対出来ない」
「でしょうね。しかしそれが猫を増長させる。この子達はそれを知った上で猫力を発揮し、人間達が醜く暴れ狂うさまを見て楽しむのです。
公に語られてはきませんでしたが、人類史上、戦いの場には必ず猫がいた、と密やかに伝えられています。そう、関ヶ原の合戦もアヘン戦争も第一次世界大戦も、全て猫力によって引き起こされたものだったのです。ふふ、驚きましたか。いきなりでしたから、無理もないです。
しかし、今のあなたなら、こんな突拍子のない話にも納得できるはずです。私の言ったことの根拠とも言うべき存在があなたの腕の中にいるのですから、ねえ」
「……」
店員が落語家を思わせる饒舌さでまくし立てる中、俺は片腕に猫を抱いた状態で、空いた方の拳を強く握り締めた。俺は猫力に支配されようとしているのか。そんなことをぼんやりと考えていたが、眼前の男の顔が大きくゆがんだその瞬間、全てがどうでもよく思えた。
2007年
12月
24日
(月)
|
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2007年
09月
24日
(月)
|
編集
友人から鼻くそを買った。
正真正銘友人の鼻の穴からほじくり出された埃と体液の混合物。今はティッシュに包まれているそれを両手で優しく握って、私は大股気味に家路を急ぐ。一刻も早く我が家に運び入れなければ、誰かに盗られたり風に飛ばされたり道に落ちて車に轢かれたりしてしまうのではないかと不安でならない。なにしろこれはそうそう手に入る代物ではない、つまり金の生る木なのだ。
「俺、思うんだけどさ。
ダイヤとかルビーが高価なのって、単純に採れる量が少なくて貴重だからだろ。だったらダイヤとかよりももっと貴重な物はもっと高額で取引されるはずなんだよ。例えば俺の鼻くそは、世界で唯一、俺の鼻の穴でしか採れないわけだから、一生費やしても採れる量なんてたかが知れてるだろ。多分、ダイヤなんかよりずっと希少なんだよ。レアなんだよ。価値があるんだよ。それに俺の鼻くそだっていつまで出るかわかんないし。もしかしたら急に鼻くそ作れないカラダになっちゃうかもしんないし。まあ先のことはわかんないけど、これからもずっとっていう保証はないだろ。
そう考えるとさ、欲しくならない?」
欲しいです!
私が即座に答えると、彼はおもむろに小指を鼻の穴に突っ込んで、黄色がかっていてネバネバした液体を纏ったそれをこんもりと採取した。
「初めてのお客さんだから、五千円ポッキリでいいよ」
私の五千円札は鼻くそに化けた。
しかし手に入れた鼻くそは更に大きな金を呼ぶのだ。
すなわち転売。
自宅に帰り着いた私は、早速パソコンの電源スイッチを押してオークションサイトを開き、出品の手続きを始めた。と、そこで気付いた。写真を撮らなければ。鼻くそが本物であることを証明するためにはまず必要だ。
私は立ち上がると、机の上に置いていたデジタルカメラを片手に持ち、被写体である鼻くそがよく見えるようにティッシュを開いた。中には当然だが鼻くそが入っていて、水分を吸ったティッシュと同化しているかのような状態だった。
これって放っておいたらカピカピになって鮮度落ちるんじゃない?だったら早く売ったほうがいいかな。などと考えながら私はカメラを構えてレンズを鼻くそに向けた。斜め上からの一枚。
しかし、そこでシャッターを切ろうとしていた私の指が止まった。
ダメだ。このアングルじゃ汚く見える。
より高値で売るためには、より見栄え良く写さなければならない。私は鼻くそが最も美しく見えるアングルを求めて、いろんな方向、角度から鼻くそを凝視した。真上か? いや、下からえぐり込むように? 光が当たりすぎている? 模索は続いた。
しかし、結局半日かけても私はシャッターを切れなかった。
レンズの向こう側にいる鼻くそは、いつの間にかひどく滲んでいた。 普通に見るよりいくらかマシに思えた。
正真正銘友人の鼻の穴からほじくり出された埃と体液の混合物。今はティッシュに包まれているそれを両手で優しく握って、私は大股気味に家路を急ぐ。一刻も早く我が家に運び入れなければ、誰かに盗られたり風に飛ばされたり道に落ちて車に轢かれたりしてしまうのではないかと不安でならない。なにしろこれはそうそう手に入る代物ではない、つまり金の生る木なのだ。
「俺、思うんだけどさ。
ダイヤとかルビーが高価なのって、単純に採れる量が少なくて貴重だからだろ。だったらダイヤとかよりももっと貴重な物はもっと高額で取引されるはずなんだよ。例えば俺の鼻くそは、世界で唯一、俺の鼻の穴でしか採れないわけだから、一生費やしても採れる量なんてたかが知れてるだろ。多分、ダイヤなんかよりずっと希少なんだよ。レアなんだよ。価値があるんだよ。それに俺の鼻くそだっていつまで出るかわかんないし。もしかしたら急に鼻くそ作れないカラダになっちゃうかもしんないし。まあ先のことはわかんないけど、これからもずっとっていう保証はないだろ。
そう考えるとさ、欲しくならない?」
欲しいです!
私が即座に答えると、彼はおもむろに小指を鼻の穴に突っ込んで、黄色がかっていてネバネバした液体を纏ったそれをこんもりと採取した。
「初めてのお客さんだから、五千円ポッキリでいいよ」
私の五千円札は鼻くそに化けた。
しかし手に入れた鼻くそは更に大きな金を呼ぶのだ。
すなわち転売。
自宅に帰り着いた私は、早速パソコンの電源スイッチを押してオークションサイトを開き、出品の手続きを始めた。と、そこで気付いた。写真を撮らなければ。鼻くそが本物であることを証明するためにはまず必要だ。
私は立ち上がると、机の上に置いていたデジタルカメラを片手に持ち、被写体である鼻くそがよく見えるようにティッシュを開いた。中には当然だが鼻くそが入っていて、水分を吸ったティッシュと同化しているかのような状態だった。
これって放っておいたらカピカピになって鮮度落ちるんじゃない?だったら早く売ったほうがいいかな。などと考えながら私はカメラを構えてレンズを鼻くそに向けた。斜め上からの一枚。
しかし、そこでシャッターを切ろうとしていた私の指が止まった。
ダメだ。このアングルじゃ汚く見える。
より高値で売るためには、より見栄え良く写さなければならない。私は鼻くそが最も美しく見えるアングルを求めて、いろんな方向、角度から鼻くそを凝視した。真上か? いや、下からえぐり込むように? 光が当たりすぎている? 模索は続いた。
しかし、結局半日かけても私はシャッターを切れなかった。
レンズの向こう側にいる鼻くそは、いつの間にかひどく滲んでいた。 普通に見るよりいくらかマシに思えた。
2007年
06月
17日
(日)
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『満員電車の乗客全員が同時に大便を漏らす』という素晴らしいアイデアを思いついたのですが、僕はそういう下品で低俗で豚以下な話は反吐が出るほど大嫌いなので結局書かないで終わっちゃいました。もう一つ『ひきこもりの兄が毎朝一度だけ部屋を出て妹のお気に入りのティーカップに大便を詰めてゆく』という話もあったのですが同様の理由で断念せざるを得ませんでした。この話はとても温かな家族モノになる予定だったので非常に残念です。
そんなわけで全然更新してません。仕事は人並みに忙しいです。あと今更ですが、会社の弁当は普通に不味かったです。
そんなわけで全然更新してません。仕事は人並みに忙しいです。あと今更ですが、会社の弁当は普通に不味かったです。
